学生が秋田に残るには、○○○が必要!!!
由利本荘市議会議員の泉谷きゅうまです。
令和3年7月26日、秋田県立大学 本荘キャンパスで「あきた地域学アドバンスト」が開催されました。
あきた地域学は、地域の課題を自分のものとしてとらえ、考え、解決に乗り出すことができる人材の育成に取り組むカリキュラムです。
今回は秋田県外出身学生が9割
今回の学生さんは、秋田県内出身者が少なく、9割ほどは県外出身の学生さんでした。
秋田県議会議員 小野一彦の導入講義
まずは、小野一彦県議会議員と、わたくし泉谷赳馬の導入講義から始まりました。
小野県議は、副市長時代から取り組まれていた「あきた元気ムラ」の実践談について、実例を挙げながらのお話しでした。
由利本荘市議会議員 泉谷赳馬の導入講義
わたくし泉谷は、県立大卒業生として、起業者として、これまでの経験談を交えながら、卒業後の進路として「由利本荘への定住」も選択肢の1つであること等をお話しさせていただきました。
学生・若者の”生の声”を聴くワークショプ
導入講義のあと、2つのグループに分かれて、小野県議とわたくし泉谷でそれぞれファシリテーターを務め、ワークショプ形式にて学生さんの意見を発表していただきました。
- 秋田の良いところ/悪いところって何だろう?
- 卒業後に秋田に残るための環境・条件とは?
- その環境・条件をクリアするには、こうしたらいいのでは?
学生が思う、秋田/由利本荘の良いところ
- 自然が豊か
- 土地が広い
- お米、食べ物が美味しい
- 星がキレイ
- コロナ禍でもある程度活動できる など
学生が思う、秋田/由利本荘の悪いところ
- 交通の便が悪い(市外・県外とのアクセスが悪い)
- 車が必須(市内・県内での交通手段がない)
- 遊べる場所が少ない
- 賃金が低い
- 寒いのが苦手、雪が多い
- お店の種類が少ない
- オシャレなカフェや若者ブランドショップがない など
秋田に残るための環境・条件とは?
- 市内外のアクセスを良くして欲しい
- 賃金がもう少し高ければいい
- 最先端技術のある企業があれば残りたい
- 就職の選択肢が広いこと
- 娯楽施設があればいい
- 自分のやりたい仕事がある など
学生・若者のリアルな意見
学生の皆さんの、非常にリアルで純粋な意見が飛び交いました。
秋田に残る条件で特に多かった意見は、「賃金の低さ」「交通の便の悪さ」「娯楽・遊ぶ場所がない」が主だったような印象でした。
賃金の低さ
この意見は多くの学生から出ました。
確かに、秋田は家賃・地代は安い。でも、「食品をはじめ、物価は都会とあまり変わらないのでは?」という意見。
泉谷が好きなラーメンも、秋田も東京も700円~800円で同じくらいの金額。
結局、 「家賃・地代が安くても、物価は変わらず、それ以上に賃金が安いと可処分所得は少ないのではないか」という考えの学生さんもいらっしゃいました。
交通の便の悪さ
これは特に車を持っていない学生さんからの意見が多かったです。
「近県への交通の便が悪い(電車・新幹線)」。
「県内の移動でも、電車の乗り換えの接続も悪い。特に本荘から御所野イオンに、電車で行くのは大変だ。」
わたくし泉谷も学生時代、車を持っていなかったときに、羽後本荘から御所野イオンまで、電車+バスの乗り継ぎで行ったことがあります。とてもじゃないけど、移動はかなりしんどかったですね。帰りは、秋田駅からの終電に乗り継ぎが間に合わず、ネットカフェで一夜を過ごした経験もあります。
わたくし泉谷も、いつしか車移動が当たり前となってしまいましたが、学生目線での意見をいただきました。
娯楽・遊ぶ場所がない
「アミューズメント施設やアウトレットモール、オシャレなカフェやショップがない」
この意見を聞いて、わたくし泉谷も学生のときはそう思ってたなぁ~と思い出しました。
やはり10代後半~20代前半はそう思うんですね。
学生・若者の意見を活かそう
今回のワークショプでは、学生さんからこのような貴重な意見を聴くことができました。
もちろんこれで終わりではありません。
これらの意見を、市議会議員としての活動に活かしていかなければなりません。
活かすといっても、意見をそっくりそのまま反映させることはできませんので、得られた意見から見えてきた仮説をもとに、引き続き検証して参りたいと思います。
感想としては、かなり刺激的な時間でした!
嶋崎先生、後輩の皆さん、ありがとうございました。
おまけ:卒業後の進路、由利本荘就職はゼロ!?
アンケートにも答えていただきました。
回答結果
有効回答数はn=26。出身地:由利本荘市=1名 、秋田県内(由利本荘市以外)=5名 、県外=20名。